マヌカハニーはニュージーランドの『マヌカの木の花』から採れる『はちみつ』です。高純度のものになると、ニュージーランドでは医療の現場でつかわれることもあり、一般のはちみつとは一線を画す殺菌効果があることで有名です。
マヌカハニーは、日本でも抗菌作用が強く風邪予防にもなると話題になったため薬やサプリ感覚で口にする人が増えており大変人気です。
その抗菌効果の高さからか、虫歯や歯周病にも聞くと言われていますが本当なんでしょうか?調べて見ましたので参考になれば嬉しいです。
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マヌカハニーで逆に虫歯にならないの?
マヌカハニーを寝る前にスプーン1杯で虫歯や歯周病を予防と言われていますが「寝る前に甘い食べ物」を食べると、マヌカハニーと言えど、『はちみつ=糖分』なのだから、逆効果のような感じがしますよね。よもや虫歯・歯周病に効くなんておかしい!と思う人もいるようです。
では実際のとこはどうなんでしょうか。
まず糖分にも種類があるのです。マヌカハニーには主に2つの糖があります。フルクトース(果糖)とグルコース(ブドウ糖)です。その中でも、フルクトース(果糖)には諸説あり、虫歯の原因になると主張している歯科院と虫歯にならないと主張している歯科院がありました。
これがマヌカハニーが虫歯に効かないと言われる理由ではないでしょうか。
しかしこれは、使用法が間違っていると考えられます。2014年に発表された【Evaluation of the effects of manuka honey on salivary levels of mutans streptococci in children: a pilot study.】という論文を参考に説明します。
またこちらの論文が掲載されているのが、NCBI(米国国立医学図書館の国立バイオテクノロジー情報センター)で、アメリカ合衆国の連邦政府と地方行政機関が使用している「.gov」なので信憑性は高いです。
この論文によると、毎日2回の歯磨き(歯ブラシとフッ素化されていない歯磨き粉を使用)に加え、UMF19.5のマヌカハニーを用いて、21日間の朝食および夕食後の1日2回、歯や舌に塗り1分間飲み込まず放置します。その後に溜まった唾液やマヌカハニーを吐き出します。さらにその後30分間は飲食や口をゆすがないようにします。
その結果、マヌカハニーを使用した人は10日後および21日後に虫歯の原因になるミュータンス菌の統計学的に有意な減少を示した。とあります。
ゆえに、使用法を間違えなければ統計学的にミュータンス菌が減ることが分かっています。
すべてのマヌカハニーが虫歯に聞くの?
全てのマヌカハニーが健康改善を促すわけではありません。マヌカハニーを購入する際には『UMF』『MGO』の数値に気を付けて選ぶのがポイントです。
マヌカハニーの『UMF』って?
UMF(Unique Manuka Factor=ユニーク・マヌカ・ファクター)はマヌカハニーの抗菌活性力を示すためのマークです。
まだマヌカハニーの研究が盛んでない頃は、マヌカハニーのみにある独自の抗菌成分(食品メチルグリオキサール)が判明していなかったため、不明な成分を『マヌカハニーのユニークな成分』を意味するユニーク・マヌカ・ファクター(Unique Manuka Factor)と呼び、その頭文字をそれぞれ取り『UMF』と名が付きました。
さらにマヌカハニー特有の抗菌成分は、殺菌消毒に用いられるフェノールと同じ抗菌作用があります。UMFはこの濃度を表す数値として使用されています。
例えば、UMFマークには、『UMF 15+』や『UMF 25+』といった数値が付けられています。例えば、UMF15+は15%の濃度のフェノールと同程度の殺菌力があり、UMF25+は25%の濃度のフェノールと同程度の殺菌力があるということになります。
一般に医療で使われるフェノールの濃度は5%程度と言われているため、UMF5以上のマヌカハニーの殺菌力がどれほど優れているか想像できますね。
マヌカハニーの『MGO』って?
先程のUMFは、マヌカハニー独自の成分(食品メチルグリオキサール=UMF)が何%濃度のフェノールと同程度殺菌力か、を表す数値でした。
それに対して、MGOはマヌカハニー独自の成分(食品メチルグリオキサール)が1kgあたり何mg含まれているかの数値です。同じような数値なので、マヌカハニーを選ぶ際は、『UMF』『MGO』のどちらかを見る必要があります。
栄養素目的では『UMF5+程度 または MGO100+程度』ではなく、医療的な使い方をするのであれば、『UMF20+程度 または MGO400+程度』のマヌカハニーがオススメです。
『UMF5+ または MGO100+』のマヌカハニーのおすすめ
栄養補給や、サプリ感覚で購入を検討している人は『UMF5+程度 または MGO100+程度』のマヌカハニーがおすすめです。比較的安価で手に入れることができます。早速見ていきましょう。
マヌカヘルス:マヌカハニー
amazonで口コミ99件あり、平均評価が4.5です。『MGO250+ ≒ UMF16+』で栄養補給やサプリ的に摂取するには十分な数値です。ラベル表示が日本語なので、成分もしっかりと確認できるのも良いです。
ハニーマザー マヌカハニー
スウィートメドウ:マヌカハニー
『UMF20+ または MGO400+』のマヌカハニーのおすすめ
医療的な使い方を検討している人は『UMF20+程度 または MGO400+程度』のマヌカハニーがおすすめです。
マヌカヘルス
*公式サイトが最安値でした。
公式サイト:https://tcn-ec.co.jp/
高い商品にもかかわらず、口コミが20件以上あり、平均評価が4.5で味も美味しいと評判です。
エグモントハニー社 マヌカハニー
MGO800のマヌカハニーでも十分な効果を期待できますが、エグモントハニー社は健康パワーの極めて高いタイプ「MGO1200+」まで種々取り揃えております。
マヌカヘルス マヌカハニー
他にもオススメのマヌカハニー関連商品
マヌカハニーはその人気からさまざまな、スピンオフ商品があるので紹介しておきます。
マヌカハニー入り歯磨き粉
MGO400+のマヌカハニーが配合されていますが比較的安価で手に入ります。amazon内の口コミも61件あり虫歯もですが、口内炎にも大きな効果があるとの口コミが多数あります。
マヌカハニー まとめ
大事なことは、「マヌカハニーは夜舐めて寝るだけではダメ」という事と『UMF』または『MGO』のどちらかを見る必要があるということです。
さらに科学的エビデンスがある方法で
毎日2回の歯磨き(歯ブラシとフッ素化されていない歯磨き粉を使用)に加え、UMF19.5のマヌカハニーを用いて、21日間の朝食および夕食後の1日2回、歯や舌に塗り1分間飲み込まず放置します。その後に溜まった唾液やマヌカハニーを吐き出します。さらにその後30分間は飲食や口をゆすがないようにします。
しっかりとした方法で、マヌカハニーを使えば虫歯予防に効果があるというデータが、NCBI(米国国立医学図書館の国立バイオテクノロジー情報センター)より参照できたので、試して見てはいかがでしょうか?
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